
書きたいと思った。
ふと思った。
自分が体験した話。
取材した話。
教えてもらった話。
聞いた話。
いろいろなことを書いていきたいと思う。
自分は頭は良くないけど。
聞いた話は勉強になるので。
楽しんでもらったり。
誰かの役に立ったり。
為になったりしたら。
いいなと。
…そう思って、始めたんだった。
ゑゑ…
で、私は今、机に向かっている。
コーヒーを淹れた。
ノートを開いた。
ペンを持った。
…で?
ゑゑ…
何を書こうとしていたんだっけ。
いや、待て。
これは先週、カフェで隣に座っていた人から聞いた話なんだけど。
「書くことがない時ほど、書こうとする」
らしい。
深い…のか?
深くない…のか?
分からん。
でも確かに、私は今まさにそれをやっている。
書くことがないのに、ノートを開いてしまった。
コーヒーまで淹れてしまった。
完全に「書く人」の体勢に入ってしまった。
やばい。
引き返せない。
ここまで来たら、何か書かないと。
机に向かった意味がない。
コーヒーを淹れた意味がない。
このペンを握っている右手の意味がない。
…いや、待て。
そもそも「意味」って何だ?
また哲学的なことを考え始めてしまった。
ゑゑ…
これは友人に教えてもらったんだけど、人間は「形から入る」生き物らしい。
書く体勢を整えれば、書く内容が湧いてくる。
…と思いきや、湧いてこない。
全く湧いてこない。
コーヒーだけが冷めていく。
私の意識も冷めていく。
でも、これでいいのかもしれない。
書くことがないのに書こうとする。
この矛盾した行為こそが、人間らしさなのかもしれない。
…と、誰かが言っていた気がする。
誰だったかは忘れた。
大事なのは、私が今ここにいること。
机に向かっていること。
ペンを握っていること。
そして何も書けずにいること。
この無為な時間こそが、実は一番濃密な時間なのかもしれない。
…なんてね。
結局、何も書けていないんだけど。
でも体験談として、これは書けた。
「何も書けなかった体験談」
完璧じゃないか。
ゑゑ…
人から聞いた話って、本当に勉強になる。
「書くことがない時ほど、書こうとする」
まさに今の私だ。
でもこうやって、書けないことについて書けた。
これは一つの発見かもしれない。
頭は良くないけど、こういう気づきは大切にしたい。
誰かの役に立つかは分からないけど。
せめて、同じように机に向かって何も書けずにいる誰かに。
「あ、私だけじゃないんだ」
って思ってもらえたら。
それでいい。
コーヒー、冷めちゃったな…
ゑゑ (´-ω-`)











